ukine

30年ほど前、湘南に住んでいた頃、

海岸を歩きながらシーグラスやシー陶器を意味もなく夢中になって拾い集めていました。

それからずっと瓶の中に大切に取っておいて、時々眺めては海の思い出に浸っていました。

ある日、ふと見つめたとき「これをアクセサリーにしたい♪」とひらめいたのです。

壊れたものを美しく繋ぐ日本の伝統技法「金継ぎ」が頭に浮かび、私は金より銀が好きなので、銀を使った「銀継ぎ」にしてみました。

試しに作ってみたら、とてもとても可愛くて、「この可愛いさを他の人にも届けたい♫」と気持ちが広がりました😆

その後オンラインショップで販売しようと決めてからも、なかなかググッとくるオープンの日取りは決まらず…。

そんな中、私の愛鳥・空くんがいなくなってしまうという悲しい出来事がありました。

空くんがうちに来てくれた日は、2年前（2023年）の2月2日。

我が家に幸せを運んできてくれた記念日です🐦🍀

私の作品も、誰かのもとに幸せを運べますようにと願いから、今年の2月2日から「kafuu charm」のオンラインショップを始めることにしたのです✨

作品を作るときに、私がいちばん大切にしているのは、素材が持っている“そのままの形”を大切にすることです。

シーグラスやシー陶器は、何十年もの間、海で波に揉まれ、岩に当たって、少しずつ角が取れて丸くなっていきます。

もとは人の手で生まれたものたちが、自然の時間を旅して、やがて私の元へとたどり着いてきてくれた——その奇跡のような出会いを大切にしたくて、私はその形を活かして他の素材の天然石と調和するように、一つひとつ丁寧に繋いでいます。

この“素材たちの声を聴きながら組み合わせを考える時間”こそが、私にとっていちばん幸せなひとときです。

私の作品は、もしかすると“整った形”や“完璧さ”を求める方には、合わないかもしれません。

海で磨かれた不揃いな形に、何十年ものロマンや自然のエネルギーを感じてくれる方がいたら✨

その人にこそ、ぜひ手に取っていただきたいと願っています。

「なんだか気になる」「ビビッときた」

そんな直感は、素材たちが放つ波動に、心が応えている証なのだと信じています。

作品を身につけることで、日常が劇的に変わるわけではないかもしれません。

でも、日常の中でこのアクセサリーを身につけたときに、ふと「なんか幸せ」「ちょっと元気出るかも」──そんなふうに感じてもらえたらとっても嬉しいです🎶